これまで老後の生活設計においては、まず家計を見える化していくことが大切ということをお伝えしていきました。具体的には、預貯金や有価証券の活かし方、生命保険の見直し方・活用方法、不動産の活かし方についてお伝えしていきました。これらの現状の把握によって、何が問題なのか?無駄なものは何か?ということが顕在化できたのではないでしょうか?まずは、その問題点を1つ1つ解決していくことが大切です。

収入と支出から将来を予測していきましょう。

次のステップとしては、今後の収入と支出を把握し、将来に向かって予測していくことです。具体的な収入としては、年金や給与、その他年金保険からの収入や株式等の配当金や不動産からの賃料収入などが挙げられます。一方、支出としては、食費、水道光熱費、住居費、通信費、交際費、保険料、医療費などが挙げられます。
一度、これらの金額を具体的に書き出して、毎月いくら入って、いくら出ていくのか?そして、毎月いくら残るのか?足らないのか?を把握していきます。毎月の金額が出れば、それを×12ヶ月して年間の収支にプラスマイナスして算出します。
そうすることで年間の収支が具体的に把握できることになります。そして、それをまずは10年分表にして書いてみます。大きな変化がなければ、数字としても同じですが、10年スパンで見てみると変化がでてきます。例えば、収入面では、年金や給与の増減や相続で資産を受け継ぎ収入が増えたり、支出面では、家のリフォームや家電製品の買い替え、介護費用などを盛り込んでいきます。ここまでできれば、同じ要領で90歳までの計画を立てていきます。

将来計画がプラスなのか?マイナスなのか?

最後に、現状の預貯金残高を確認し、その金額をスタートの金額として表の年間収支とプラスマイナスしていきます。それによって、最終残高がプラスであれば計画的にも問題がありませんので安心してください。逆にマイナスになってしまう場合は、毎月の生活費の見直しが必要です。具体的には、電力会社やガス会社の見直し、携帯電話などのプランの最適化など毎月の固定費の見直しが大切です。あとは、以前のコラムでお伝えした有価証券の活かし方や生命保険の見直し、不動産の活用などを駆使してマイナスにならないようにしていきます。

計画はお早めに!

計画は、一日でも早く立てて、問題点を洗い出し、解決していくことが大切です。分かっていても、このような計画は、つい先送りしてしまいそうです。ただ、あの時やっておけばと後悔される方々を多くみてきた実感からも、思い立ったときに作成していくことをお勧めします。

この記事の筆者

谷口 哲男

1976年元旦 香川県善通寺出身。松山大学経営学部卒
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP、宅建建物取引士
学生時代をずっと四国で過ごした四国人。
中学時代から資産運用に興味を持ち、「円安になったら貯金が増える」ことを知り、
円をドルに換えた経験を持つ。
大学時代に四国初の大学生FP資格者になり、証券会社勤務。
その中で長期・分散投資の効果を体感し、独自の運用法を実践中。
現在は、税理士法人グループにて、ファイナンシャルプランナーとして個人の人生
設計を会社経営と同様に捉えた「人生経営コンサルティング」と手がけている。
◆「もう困らない!老後のお金」共著 2016年 宝島社
さいとう税理士法人・(株)ベネフィックスエフピー
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