高齢者のちょっとした変化。あとになって、それは「サイン(前兆)」であったのでは、と思い当たることがあります。今回は、「見た目の変化」です。
病院への受診にせよ、老人ホームへの住み替えにせよ、早めの対応が重要。そこで、子供や第三者からみて「おや?」と思う事象を挙げてみました。きっと「あ、あるある!」と思いあたることがあるのでは。

身体をみて気づく「あるある」

① 極端な体重減少
高齢者は痩せてしまいがち。年相応は仕方ありませんが、食欲がわいていない、歯の状態が悪い、またはガンなどの病気で痩せてしまうことも。口腔ケアはとても大事。大好きな食べ物でさえも食が進まない、ということがあったら、原因を考えてみましょう。栄養不良の状態はさまざまな弊害があります。
一般的に、3~6か月のあいだに5%以上の体重減少がある場合、低栄養状態の初期とされ、活気の低下、自発的身体活動の低下、易疲労感がみられるとされています(厚生労働省 「介護予防マニュアル改訂版」 平成24年3月)。

② 床擦れ(褥瘡)
病院に入院などして、床擦れができてしまった、ということはよく聞きますね。病院もそうですが、介護施設でも起きる可能性があります。床擦れの原因は、栄養不良、衛生状態の悪化、同じ姿勢で動かずに寝ていて一か所に負荷がかかることなどが挙げられますが、介護施設であれば、こまめな体位変換をしていれば起きにくいはずです。ご自宅では、入浴の際などに腰回りをチェックしてあげましょう。最初は小さな水ぶくれのようだったり、単に赤くなっているだけかもしれませんが、そこから悪化していきます。床擦れは本当に痛いもので、ひどくなると骨まで達する創傷となります。ベッドメイキングで、シーツに皺を作らないことも、床擦れを防いだり、安眠をするために必要なことです。

③ 背中が曲がる
高齢者特有の、背中が曲がっている状態を「円背(えんばい)」といいます。背中が曲がる原因は、筋力や内臓の衰えなどがありますが、シルバーカーの高さが低すぎてさらに円背が進み、体にとってよくないと言われています。むしろスーパーのカートの方が良いくらい、という話もあります。歩行のためのシルバーカーは、新しいものも出ていますので、姿勢を保てるものを選びましょう。老人ホームやリハビリ強化型のデイサービスなどでは理学療法士がいるところがありますので、相談してみましょう。

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この記事の筆者

シニアホームなび 運営事務局