刈谷市といえば、トヨタ関連企業が多いことでも知られ、出張で訪れたことのある人も多いかもしれません。名古屋駅からJRで20分、刈谷の駅から車で6分程度の場所にあるシャトーヨサミ ウェルネスはあります。
明るい黄色の外壁で統一された、分譲マンション、賃貸マンション、介護付き有料老人ホーム、そして、サービス付き高齢者向け住宅がゆったりと配置されています。
運営コンセプトは、“老後も今までの生活を続けたい高齢者のための、暮らしを楽しめる住宅”。それがどのように実現されているかを、見学者の目線でたどってみましょう。
では、サービス付き高齢者向け住宅 シャトーウェルネス ヨサミの玄関を入ってみましょう。

感嘆の声が漏れる、明るく華やかな空間

目の前に広がるのは、落ち着いた赤色のカーペットが敷き詰められた、大きな空間。すぐに広々とした受付があり、その奥に事務所があるのがわかります。
右に歩を進めると、花がどっさりと活けられた大きな花瓶がそこかしこに。ソファもビッグサイズ。グランドピアノもあります。グリーン系の上質なカーテンのかかった窓の向こうには、奥行きのありそうな植え込みの緑がキラキラと輝いています。
コーヒーテーブルがいくつかあり、そこで自家焙煎のコーヒーがいただけるカフェ仕立てとなっており、隅を見ると洋酒のキャビネットが。
これだけでも「わぁ素敵!」と、誰もが言うに違いない、気持ちが華やぐ空間が拡がっています。何人もの入居者やご家族が入れ代わり立ち代わり、お茶を飲みながら談笑をしている声が響いています。

庭の緑は、経営者の方が自ら仕入れて植え込みをデザインしているとのこと。『そんなに奥はないんですよ、実は。そう見えないでしょ? 隣の公園が借景になってます(笑)』。植えてある植物の種類の多さには目を見張ります。屋上にも、玄関の前にも、そこかしこに緑が溢れており、園芸雑誌のページを飾ったこともあるとか。

家族が「自分が入りたい」と思える住まい

1階部分は、このエントランスロビーだけでなく、暖かな光が差し込む落ち着いた図書スペース、麻雀室、タクティールケア用の部屋、広いイベントスペースなどが配置され、“1階はすべて共用スペース”。廊下の照明もヨーロッパのお城に迷い込んだよう。サービス付き高齢者向け住宅としてはとても贅沢と言えるかもしれません。
『昔、親御さんが特養とか入るときに、“おかあさんこんなところでごめんね”っていう時代があった。そうじゃなくて、“お母さんの代わりに私が入りたい”と思えるくらいでないと』(加藤氏)

入居していることを自慢できる場所、アクティブな高齢者の住み替えでとても大切なポイントとなります。豪華なのも良いし、周辺環境でも良いし、誰もが集まってくるような魅力が不可欠です。『美味しいものを口にして、楽しい団らんというのがいちばんだと思います。家族とか知人の方も多数お見えになります』(加藤氏)

こうした地域共生型の高齢者住宅、という考え方が最近は出てきていますが、じつはシャトーヨサミウェルネスは、それよりずっと前に計画されたものでした。運営する㈱依佐美は、400年以上この地に住み続けてきた事業者。長年地域を見守ってきたからこそ、地域社会に求められるものを追求した結果、多世代、高齢者や障碍者が交流し助け合って、末永く、楽しんで住み続けられる街を作るために必要な機能を備えた住宅を作り上げたのです。

施設の都合でない、その人が求めるサービスを

『誰もが自由に利用しています。子供もどんどん入ってくる。できる限り自由にしてあげたい』という言葉通り、ここでは受付の前を必ず通過するというだけで、遮断するものはありません。『まったく自分で管理できなくなった方にも、自由、というわけにもいきませんが、基本的に施設側の都合で管理することはしません。』

実際、目に見えないところで特徴的なのは、“介護とは、サービスとは”を考え、実践しているところと言えます。
職員には、『サービスとは、そのひとが欲しいときに欲しいものを、どう提供するかが重要』、ということで、一流ホテルのサービスや美術館を体感させるなど、とても実践的。『その空気を吸ってきて、5年10年たって、趣旨を理解してもらうので良いと思っています』(加藤氏)と長い目で教育をしています。
一方で、入居者側にも「自分がどうしたいか」を他者にちゃんと伝えられるよう、根気よくフォローしています。職員の「やってあげすぎ」が、入居者の「やってもらいすぎ」になり、結果「座って待っているだけ」になっているケースが、ADLの低下につながっているかもしれないのです。自ら楽しみたい、という気持ちで意思表示をすることが、日本の高齢者にはとくに必要かもしれません。

シャトーヨサミウェルネスは最後までおいしい食事を、そして安心して看取りもできる体制が整っています。ぜひいちど、足を運んでみてはいかがでしょうか。

参考文献

<お話を伺った方>
株式会社 依佐美 代表取締役 加藤榮一氏

シャトーヨサミウェルネス (サービス付き高齢者向け住宅)
愛知県刈谷市高須町さかのぼり2番地
JR刈谷駅より徒歩20分又は車で5分

この記事の筆者

荻野 百合子

シニアホームなび 運営事務局